昨日の今日

ごめんなさい、と先に書いてみる

青い彼岸花

青い花は好きです。
前に花屋で働いていた時も、好んで良く使っていたのが青い花でした。青いデルフィニュームはボリュームもあって花束にしやすかったです。
でも色を吸わせて花弁を青くするバラやカーネーションは使いませんでした。作られた青は色味が違っていて使いづらいと感じていたからです。

青い彼岸花
同系のネリネやダイヤモンドリリーでも、青色は私が花屋にいた頃にはなかったと思います。今はどうなのでしょう?

善良な医師の治療が半端で終わったから、無惨は鬼になったのでしょうか。
青い彼岸花があれば日光を克服出来たのでしょうか。日光のもとで暮らせたなら、無惨は鬼にならなかったのでしょうか。
無惨は鬼になったのか、されたのか、もしくは元々鬼の心を持っていたのか。
1年に2~3日、しかも昼間にしか咲かない青い彼岸花。これを処方する理由は日光の力を摂り入れるため。これが無かったから自分は日光に殺される、無惨はそう思ったのでしょう。日光に焼かれなければ永遠に生きられる。
…じゃあ日光を克服したら、どうなるというのでしょうか。何に怯えることも無く永遠に生きられる?人を食べなくても生きられる?鬼じゃなくなる?
全てを手に入れた無惨が珠世さんや愈志郎のように人中で穏やかに暮らす姿は想像しがたく、何かしら奪っては壊す、結局は鬼のままの生き方を続けるのではないでしょうか。日光を克服してもしなくても、無惨は無惨のままなのではないでしょうか。

青い彼岸花って、一体何なのでしょう。無敵の鬼をつくり出すための花? それとも死なない鬼に寿命を与えて人に戻す花? だとしたら無惨は結局は人に戻るために千年もの間、人を殺し乍ら堂々巡りをしていたことになります。

花に罪はありません。でも伊之助の子孫、青葉くんが枯らしてくれて良かったんじゃないかな、そんな風に考えています。

漠然とした話ですみません…善良な医師って、と考えていたら自分の方が堂々巡りになってしまいました。吾峠先生がわざわざ「善良な」としたところに引っ掛かってしまう捻くれ者な私です…